輪中

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小学生のころ、教科書でだったか輪中を舞台にしたお話を読んで、揖斐、長良、木曽川 の三河川に囲まれた土地のことを知りました。日曜日に訪れたのはまさにその輪中の真ん中。長い長い堤防に沿った道を走りました。
爽やかな五月晴れ。こんな天気の日には、穏やかに流れる川は心もゆったりさせてくれました。

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流れには、ゆったりしたものもあれば、濁流もあります。この川たちが反乱を起こして氾濫すれば、輪中は輪中でなくなり、人々の耕した畑も建てた家も流されてしまうのです。河川工事が進み今ではそんな被害は滅多にない時代になりましたが、動いているのかいないのかわからないほどゆっくりとながれる川と川際の青々とした草が風に吹かれるのを見ると水の流れ、空気の流れ、時の流れを感じるのでした。