亜急性甲状腺炎

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亜急性甲状腺炎という病気。
今月は亜急性甲状腺炎が2連続。
亜急性甲状腺って?
とここまで代名詞を使わず、
なんども亜急性甲状腺炎と書き続けているのは、これを読んだ人にこの病名を心にとどめておいてほしいからです。
実は、
自分も、この病気には苦い思い出があります。
10年以上も前になりますが、
50代の男性が、ノドが痛いし熱っぽいと言って来院。ちょっと扁桃腺あたりも赤かったし、単なる咽頭炎として、抗生剤やなんかを処方して帰っていただいた。4.5日して再来院され、まだ痛みと微熱がとれません、と。
そこで、痛い場所を詳しく尋ねると、首のあたりを指差して、
ココと言われ、
ソコを触ってみると、
外から触るだけで痛いと言われ、
あらら!こりゃ、甲状腺だ!

甲状腺は喉仏の下あたり、気管の前にくっついているハート型(一般に蝶が羽広げた形と言うが、あたしは蝶が大嫌いなので(^^;;) ハート型した小さな内分器官ですが、
その上の端あたりに圧痛がある。
亜急性甲状腺炎だ!

血沈促進。CRP上昇。甲状腺機能亢進。

ってことであわててステロイドを処方したのでした。

亜急性。急性でも慢性でもなく亜急性。経過が緩慢という意味ですが、
診断つけてクスリ飲めば比較的すぐに消炎します。
このことがあってから、何人かの亜急性甲状腺炎を診ましたが、ほとんど、自分の苦い経験通り。他院で、カゼとかなんとかでクスリもらったが治らないって人たち。
だから、亜急性甲状腺炎。ちょっと覚えておいてほしいのです。
亜急性、だけあって、今月みえた方は発熱して10日以上経っていましたが、血液検査では血沈促進はもはやありませんでしたが、2日で症状はなくなりました。

というわけで、亜急性甲状腺炎。

詳しくはウィッキでも検索してください(o^^o)