運輸のお仕事

テーマ:未分類

運輸関係の方々が睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングを受けて、さらに詳しい検査を受けに来られることが急速に増えました。
何年も前から新幹線の運転手が居眠りしたなどの報道があれば、と受診される方が増えるということがあったのですが、最近の増え方は急激です。
会社の産業医のサインが入った紹介状を持ってこられることが多いので、会社として、社員の安全運転のためにきちんとスクリーニングを行うようなったわけです。
電車の運転手の方、バスの運転手の方、トラックの運転手の方など。
検査をしますと、中には、こんなひどい無呼吸でよく運転の仕事をしていらっしゃるなと思う人がいますが、そんな方でもCPAPを装着すると無呼吸のない睡眠を得ることができ、それまでとは全く違う生活になる人もいらっしゃいます。
何千人の無呼吸さんをみてきた経験から言えば、検査して無呼吸症候群と診断されてCPAPで改善している方は、イビキぐらいたいしたことないさ、とか、誰でも昼下がりの運転は眠いものさ、とか、なんでこんなに疲れてるんだろうとは自覚しながらもごまかしながら仕事している、という、イビキを放置している方々よりもずっとリスクはすくないはず。なのに、無呼吸症候群と診断されたくない、会社側に知られたくない、という方も多いのも事実です。
一方あたしたち乗客は、電車は自動的に動くもの、バスは勝手に運行されるものと、つい運転手さんの存在を忘れがちになっていますが、運輸関係の仕事の方々の検査をしていて、当たり前のことながら、この方たちが電車やバスを動かしているんだ、と改めてて思うのでした。