帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは

左耳に生じた耳性帯状疱疹

帯状疱疹は、水ぼうそう(水痘)と同じ水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こる病気です。体内に潜んでいるウイルスが、免疫力の低下によって再活性化することで湿疹や神経の障害を発症します。通常、身体の左右のいずれかにピリピリ・チクチクするような痛みが生じ、水ぶくれ(水疱)を伴う赤い湿疹が出現します。帯状疱疹は身体中の様々な場所に生じますが、頭部や顔面に出ると、高度の顔面神経麻痺や難聴、めまい、耳鳴りなどの症状が出ることがあり、ラムゼー・ハント症候群と呼ばれます。皮膚症状が治癒すると痛みが消えることが多いですが、治った後も長期に痛みが続く帯状疱疹後神経痛(PHN)を生じることがあり治療に難渋する場合があります。
帯状疱疹は加齢や病気などによる免疫力の低下によって発症し、50歳以上の方に多く、80歳までに約3人に1人が発症すると報告されます。そのため、50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンの接種が推奨されています。とはいえ、若年発症の帯状疱疹も少なくないこともあり、18歳から接種可能なワクチンもありますので、ご希望の方は医師にご相談ください。

左耳に生じた耳性帯状疱疹