今日も安心をお届けするみみはなこです。大人のブログざんす。

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愉快な方

もう何か月2週間に一度膿栓を取りに来られる68歳の御仁がいらっしゃる。

膿栓とはなんぞや?と思われる方々も多うございましょう。ノドの扁桃腺の隙間に溜まる白血球の死骸や細菌塊や食べカス、つまり老廃物であります。異物感があったり、口臭の原因になったりするのです。

では、扁桃腺とはなんぞや?なんて言うてたらこの話は始まらないので、ご自分で調べるか、鏡でアーンして見て下さい。

このお方、

あたしは診察室にいて知らなかったのですが、スタッフが言うには、いつも、受付にハサミを借りに来るらしい。

ここでピンと来られた方は経験あり、かもしれませんが、ハサミは週刊誌の袋とじを切るため。

うちは明るく正しい医療機関ざんすから、

良い子の絵本や良妻賢母向けに「エッセ」や「センテンススプリング」なんかを彩りに置いてるのですが、

オヤジさんに圧倒的人気、ときに行方不明になるのは週刊現代。

以前は山田詠美さんのエッセイに現ポス親父が出てきたカンケイで、週刊ポストも完備していたのですが、表紙があまりにも、、、なので止めました。

で、まだ本題には至ってません。

このハサミの君が、

先日、診察椅子に座っていつものように膿栓除去を行い終わった、そのとき、

「センセとこにアレある?」

「アレ?」

「バイ⚫️グラ」

と宣った。

一応ですね、

あたくしも医師の端くれ。赤面仮面かぶってる場合じゃない。

「ソレは自費診療のおクスリでして、、」

「わかってる、今度出してや」

と言い放っておかえりになりました。

そこで思い出しました。

数日前、

駅でカワイイ男子高校生が近寄ってくるではありませんか。

「あのう、スミマセン。カミもってます?ティッシュ。」

「あー、ティッシュね」

とカバンから出そうとしたとき彼が言いました。

「トイレに紙が無いんで」

 

これが、うら若いお嬢様なら膿栓ハサミの君もティッシュ高校生も声かけなかったはず。

このオバさんなら、

安心。

てことでっかあ。

みみはなこは安心をお届けするお仕事なので光栄でございます。