急性喉頭蓋炎

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耳鼻咽喉科医で、急性喉頭蓋炎を知らない者はいませんが、そんなに頻繁に出会う病気でもありません。
それに、実際息も出来ないほど喉頭蓋が腫れてしまったら救急のお世話にならねば、町の開業医では対処できません。

でも、どんな病態でも過程というものがあるはず。これを放置すれば、喉頭蓋がパンパンに腫れてしまうかもしれないし、知らずに治ってしまうかもしれない、という中途半端な喉頭蓋の腫れ症例。

この方はとにかくノドの左奥に激痛が走るとおっしゃいます。
扁桃腺やノドのつきあたりには特に炎症はみあたりません。
何かキッカケは?とたずねますと、
歯に詰めていた銀がとれてカケラを飲み込んだかもしれない、とのこと。
ファイバースコープで見てみましたら、、、

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丸で囲んだ部分が喉頭蓋の左側です。
これがさらにボールのように腫れると、気道を閉塞してしまうこともあるかと思われます。

しょっちゅう起こる病態でもありませんが、ファイバースコープで見てよかったと、あたしも思った症例でした。

この方30代の女性でした。ご年配ではないのですが、運悪く、こんなところに当たってしまったのでしょうね。