教科書に載っているがめったに見ないもの

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教科書には載っていて、

国家試験では要チェック用語だったりして、

医学生のころはスラスラ説明できた病態名や病名だけど、

臨床家になって20数年間、そんな患者は一度もみたこともないということはどの科でもあると思います。

しかし、やっぱりそんな患者はいるのだ。

という最近初めての経験をした一つの病態が、

「ブルンス眼振」

ん?これかぁ?これがかあ?

健側の注視:高頻度で小さな眼振
病側の注視:低頻度で大きな眼振

小脳橋角部腫瘍の可能性あり。というやつだ!

も一つは

「ミクリッツ病」

なんで両側顎下腺が腫れてるん?唾石でもおたふくでもない!

耳下腺じゃないしシェーグレンでもなさそう,…ミクリッツっていうのぉ!?

日常診療ではあまり見ない。いや、しかし、みてても見落とされている可能性だってありまする。

これらは専門外の科で見落とされても、今日明日にどうこうなる病気ではないです。

が、

急転直下、君子豹変、青天霹靂、とでも言える今思い直しただけでも寒気がする病気にあたしは生涯2度出くわしたことがある。

破傷風

教科書に書かれてる「牙関緊急」まさにその通り。以前にも一度書いたかもしれませんが、破傷風については次回つづく。

あなおそろし〜。

気分転換に果物屋さんではめったに見ない果実をつける可憐なお花フェイジョアをご覧くだされ。