金曜日のハショーフー。
テーマ:未分類梅雨入りしたとは思えぬド晴天のハナキン˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚
はん?ハナキンなんて死語でした?しかし最近は80年代懐古、我が青春時代の再来でもありますし、まあ、これから語る話は「金曜日」がキーワードなのであります。
その方が来院したのは、数年前のとある金曜日の午前中でした。
ノドが変。
変と言ったっていろいろありますよね。
痛いですか? 否。
食事は飲み込めますか? なんとか。
しゃべれますか? 今しゃべっとるが変な感じ。
息苦しいですか? うーん?別に。
アーンとノドを見ても何も異変なし。
ファイバースコープでも異常は見当たらない。
そんなときはノド風邪の初期か咽頭喉頭異常感症かはたまた胃酸逆流によるものか、ということでお薬出しておきます、のですが、
診ているこちらもなんだか変。な感じになり、今日は金曜日、土日は病院開いてないからやっぱり診といてもらいましょう、ということにした。
勤務医時代の自分を想像して、こんな患者さん紹介されてもどこも悪いところ見つからないし、困るわなあ、と思いながら。
案の定、特に異常なし、念のため抗生剤出しときました。の返事。
しかし、翌日土曜日、患者さんの奥さんから電話で「ご飯が飲み込めないというてます」
「昨日病院受診してるし、あんまりおかしかったら救急科にお願いして下さい」
事の顛末は翌週に聞いた。
救急に行ったときはもはや飲み込めないどころか息も絶え絶えでした。その中で一人のドクターが、「破傷風かもしれない」とつぶやいたそうです。そのドクター過去に一人だけ経験があったそう。
「牙関緊急」
まさにそれ!
結局、緊急挿管し、そのままICU。75日間かかったそうです。
あの日が土曜日じゃなく金曜日でよかった。「なんか変」で紹介しといてよかった。
今では破傷風は予防接種ありますが、
中高年の人は受けてないか、受けていても効力切れているようです。その方も65歳、山歩きで手のひらに怪我をしたのが感染源でした。
しかしこの仕事について以来ハナキンの御利益にあずかったことはありませぬ。ましてやプレミアムフライデーなど。。。
その方、今でもお元気です。
じつはこの方が、生涯で二人目の身近な破傷風。
一人目のことは、またいつか近いうちに。
これが畝傍山。でんぷん工場と妙な風景。彼もここで生まれ育ちました。
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