特発性過眠症

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今日は、特発性過眠症の疑いの2症例。

20代と30代のどちらも女性です。

この方たちの訴えは、とにかく眠いこと。
二人とも、ちゃんとお仕事されているのですが、人との対話中にも眠くて、たまらなくなるのだそう。
二人とも、とても知性的な感じの方で、自分の状態が睡眠時無呼吸からくるのではないかと、自ら疑って来られました、が、たいした無呼吸はなかったのです。
ただし、一人の方は、集中的に無呼吸の出る時間もあるにはあったので、試しにCPAPを使っていただきましたが、全く効果ありませんでした。
これは、ナルコレプシー?
寝落ちの仕方がちょっと違うような印象です。
20代の方を潜時睡眠検査をお願いしようと、ある病院の精神科を紹介したら、
特発性過眠症ではないかという返事が返ってきました。
この病気、なかなか実態がわかりにくいのですが、ナルコレプシーの一種に位置づけられることもある、睡眠障害です。
読んで字のごとく、特発性、つまり原因不明の眠たい病。
あたしは、30代の方は、この疑いもあるけど、イビキも伴うことがあるし無呼吸もあるにはあるので、実は、UARS(upper airway resistance syndrome)を疑っていたのですが、CPAPに抵抗するとは…..
おひとりは覚醒を促す薬、(といっても決してカクセイザイというやつではありません!!!)を服用されるようになりました。

まだまだ睡眠は奥が深い。